cinemaroomのブログ

気の向くまま赴くまま

【DUNE(デューン)砂の惑星】遂に公開

さあ、DUNEが遂に公開です!

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あのデヴィッドリンチですら大失敗した大作(理由は色々あるんでしょうが)

 

今回、監督はドゥニヴィルヌーヴなので期待は大です。彼ならきっとやってくれると思います。

既にドゥニ独特のあの重苦しいBGMが聞こえてくるようです。

 

 

と、まあ知った様なこと言ってますが、実は前作のDUNEは観てないんですよね。すみません。

 

原作も読んだことないんでストーリーが分かんないし。

 

ぶっちゃけ言うと、ワタシはSFやファンタジーものがあまり好みではないんですよね。ものにもよるけど。

 

と、元も子もないこと言ってるけど、じゃあ、お前なんでブログで語るねん。て思うでしょう?

 

 

ワタシぁ、DUNEについては何も知らないが、このドキュメンタリーが大好きなんですよ。

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ホドロフスキーのDUNE

 

ホドロフスキーと言えば、泣く子も黙る奇才。

奇才とはホドロフスキーの為にあるような言葉じゃないでしょうか。

 

ホドロフスキーを知らない人はとりあえず代表作のエルトポやホーリーマウンテン、サンタサングレあたりを観てみるといいでしょう。

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個人的には観終わった後に残った感情としては、あ、あれは何だったんだろう??

と、とても理解できたものでは無かったですね。

 

物凄い情報量とエネルギーに圧倒され、ストーリーが難しく中々頭に入ってこない内に、画面の中では宗教画の中の様な事が実際に行われていたり、風邪をひいた時に見る不思議な夢のような世界観がありますね。

 

ホドロフスキーは映画監督ですが、岡本太郎とかと同じような芸術家と言った方がしっくりきます。

 

ホドロフスキーの作品を理解したつもりになって語ってる人をワタシは絶対に信用しません。

そんな人は自分は嘘つきですと言ってるのと同じだと思います。

 

 

話をDUNEに戻すと、SF小説の金字塔でありながらそのあまりにも壮大なストーリーに実写化は不可能だと言われていた超大作のDUNEを、最初に撮ろうとしたのはホドロフスキーだったんですね。

 

しかもそのキャストが凄い!

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ミックジャガー


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ダリ


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オーソンウェルズ

 

などなど、思いついてもしないようなイカれたキャスティング。まるで子供のワガママ。

この3人のギャラだけで映画何本撮れるんですか?って話ですわ。

 

そしてこのホドロフスキーのDUNEの凄いところはコンテですね。

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当時、資金集めの為に制作会社に何冊か配られたそうですが、今となってはこのコンテが現代のSFの基になってます。

スターウォーズなんかもこのコンテの影響を受けてるし、よくSFものにあるロボットからの目線なんかも元祖はこのコンテだそうです。

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ターミネーターのこんな感じとか。

 

と、コンテまで完成していたのに、制作が途中で打ち切られてしまいました。

理由はよく分かりませんが、ハリウッドが途中でビビってしまったとかだそうですが、ホドロフスキーのDUNEは未完の大作として後の映画に多大なる影響を与えていきます。

 

 

あれから何十年も経ち、遂に現代の技術と素晴らしい監督でDUNEが公開されますが、やっぱり観たかったホドロフスキーのDUNE。

 

ドゥニのDUNEにも期待しつつ、またこのドキュメンタリーでおさらいでもしておこうか。

 

ちなみにホドロフスキー、もう90過ぎのおじいちゃんですが、まだまだ現役です!

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次のJOKERを勝手に予想

さあ、映画好きなら誰もが何かしらのジョーカーを一度は観たことがあるんじゃないでしょうか。

それくらい凄い存在になってきたジョーカー。

もはや主役のバットマンよりも存在感が大きくなってしまったんじゃないでしょうか。

 

例えばアンパンマンで言うバイキンマン

ガンダムで言うシャア。

ドラゴンボールで言うフリーザみたいなもんでしょうか。

 

その理由はなんと言っても歴代のジョーカーがハズレなし。

ジェームズボンドとかよりも上手くいってるように思えますね。

 

ジョーカーと言われて1番初めに思いつく俳優は誰でしょう。人それぞれパッと思いつく俳優は3人くらいじゃないですかね。

ワタシ個人的にはやはりジャックニコルソン。

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だって1番怖いから。

大人になってから見てもこの顔は怖いよ、やっぱり。あまりの存在感の大きさにジョーカー=この顔と頭に刷り込まれてしまいました。

 

まあ、初代ジョーカーを演じたシーザーロメロあってこそだが、天性の顔の怖さには敵わない。

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ただ、ジョーカーというものをもう一つ上の存在、つまりは主役以上の存在にしたのはやはりダークナイトで演じたヒースレジャーのジョーカーじゃないでしょうか。

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これぞ現代版ジョーカーと言わんばかりの怪演。

ジャックニコルソンという名優が演じた絶対的ジョーカーとは違うジョーカーを発明したのはヒースレジャーの偉業ですね。本当に惜しい俳優を亡くしました。

ヒースレジャーが亡くなった後、これ以上のジョーカーはもう生まれないだろう。バットマンシリーズもつまらなくなるなと思っていた矢先、新たなジョーカーが突如発表されました。

一体どこのアホが演じるねんと半ば馬鹿にしていたけど、ホアキンフェニックスが演じると言うのを聞いて、なるほどな、と思いました。

 

そうきたかと。

彼ならもしかしたらやってくれるのではなかろうかと楽しみに劇場にいって度肝抜かれました。

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こ、これは、凄いぞ!

ヒースのジョーカーとはまた違った凄さ。

全く引けを取らない怪演ぶり。何もかもが不気味で映画としての世界観も凄まじかったですね。

コロナ前の映画なのに、コロナ後のアメリカを予言してるようなカオスな世界観でした。

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こういう暴動起きてたもんね本当に。

個人的にはこのジョーカーが1番リアルというか、しっくりきましたね。こういう人どっかにいるんじゃないかなぁと。

 

ジャレットレトのジョーカーも良かったけど、個人的にはあれはまた違ったキャラクターに感じてしまうんですよね。

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そんなこんなで凄まじい存在感を残してきたジョーカー達ですが、続編はどうなるのか次は誰が演じるのか。

ヒースレジャーのジョーカー後は、もはや映画としてのストーリーよりも誰が演じるかが大事になってきてる気がしますね。

 

ということで、次のジョーカー勝手に予想しちゃうってよ。

色々考えてるとけっこうポンポン思い浮かぶもんでね、でもパッと最初に思いついたのはやっぱり彼ですね。

 

ジェイクギレンホー

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やっぱりジョーカーを演じるにはそれなりの知名度と確かな実力が絶対不可欠なんですよ、もはや。

これ、全然無名の俳優が物凄い怪演しても、そこまで話題にならない気がするんですよね。

全裸監督で黒木香を演じた女優の様に、素晴らしかったけど誰だっけみたいな風になりそうですね。

 

そんで、ジェイクは既にナイトクローラーでもの凄い怪演をしてるんですよ。f:id:cinemaroom:20210912001825j:image

このイカれた目を作るために2ヶ月間昼夜逆転の生活をしてたとか。

ジョーカーばりに凄いキャラクターを演じてましたね。

 

そんで次は彼です。

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意外なのかベタなのかレオナルドディカプリオ。

実力は超一流で何なく演じきってしまいそうですな。

ジャックニコルソンの顔真似もできるし。
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ただ、俳優レオナルドディカプリオの存在感はもしかしたらジョーカーを食ってしまうんじゃないだろうか。ただディカプリオが怪演してるだけで、ジョーカーには見えないかもしれないですな。

 

もう少し現実的に考えて見るとマシューマコノヒーかなと。

彼もカメレオン俳優で色んな役を演じれるし、ビジュアル的な変化がとても上手い。

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あと可能性がありそうなのは、ライアンゴズリング、ケイシーアフレック、エミールハーシュ、意表をついてポールダノあたりでしょうか。

みんないい俳優だけど、ジョーカーを演じるにはどこかパンチがないのかなぁ。

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って感じで割とポンポン思い浮かぶんだけど、本当の本当に見てみたかった俳優は他にいるんですよね。

もう今となっては年齢的に厳しいかなとか、作品被っちまうよとかね。

 

 

まずは最強ショーンペン

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ハリウッドの悪童だけど、演技力は本当に素晴らしく、ショーンペンがやるよって聞いたら、じゃあ間違いないだろうなって素直に納得してしまうような素晴らしい俳優ですな。

 

そんで次はゲイリーオールドマン

個人的には大本命というか、怪演させたら右に出る人はいないんじゃないかなってくらい素晴らしい俳優ですね。

ただ、年齢もそうだけど、バットマンシリーズでまさかの警察役っていうね。

悪役やらせたら右に出るものはいないのに、まさかの警察ね。

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レオンの時なんて警察役でも、とんでもない悪だったもんね。

ゲイリーのジョーカーが実現しなかったのは悔やまれますな。
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それを言ってしまうとクリスチャンベールもそうなんだよね。

バットマン役だけど、あんた本当はもっとエキセントリックな役やりたかったじゃないの?

本当はジョーカーやりたいでしょ?って聞きたくなるくらいですね。

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カメレオン俳優といえばクリスチャンベールでしょう。

でも、これもまた絶対に実現しないので残念がっくりです。
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最後はこれも見てみたかったなっていう、ちょっとした願望ですね。

サミュエルLジャクソン

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まあ、年齢的に絶対実現しないだろうけど、若い頃にやってたら面白かったんじゃないかな。

サミュエルの怪演は本当に鳥肌が立つくらい不気味で凄まじいものがある。

黒人が演じるジョーカーってのもまた新しくて面白いんじゃないかね。

 

 

ということで、勝手に予想した次のジョーカー俳優でした。

きっとジョーカーシリーズは失敗するまでやると思うから、案外みんなやっちゃったりしてな。

 

 

 

 

 

 

ジャッキーチェン入門

近年、カンヌ国際映画祭で「万引き家族」がグランプリとったり、「スパイの妻」がベネチアで監督賞とったりと何気に高評価の作品が多いけど、やはり2000年代以降の邦画はどうも他国と比べて内容が薄いというか、下らないというか、日本の良さが出てないというか、つまり、レベルが低いと思うんですよね。

 

これは決して外国映画至上主義という訳ではなくて、例えば、よく映画好きを拗らせた人にある、フランス映画至上主義だったり、フェリーニゴダールなんかのヨーロッパ作品を語れないなんて、映画好きとは認めませんぜって人とは違ってですね、そもそも勘違いしてる人が多いけど、日本で観れる海外の映画ってのは海外である程度評価されたものが日本に入ってきてる訳であって、その国に行ってみれば同じくらいゴミみたいな映画がありふれてたりするんですよ。

そんで、まあ、そうやって海外で評価されてる作品と日本で評価されてる作品を比べてしまうと、お世辞にも日本の作品の方が面白いとは言えないんですよね。

 

まあ、これにはお金だったり、大人の事情だったり沢山理由があるんだろうけど、それを抜きにしてストーリーとして考えてつまんないと思う。

韓国や中国の方が脚本も役者も質が高く感じますね。

 

欧米人から見たらアジア人はみんな中国人に見えてるけど、欧米人がアジア映画と聞いて何を思い浮かべるのだろう?

 

やっぱり空手やカンフーなんじゃないのかな?

日本人の自分からしても「アジア」という範囲で思い浮かぶ映画と言えば、パッと思い浮かぶのがやはり「ジャッキーチェン」

その次に台湾の「エドワードヤン」あたりがきて、次に韓国映画の「パラサイト」香港の「ウォンカーウァイ」って感じかな。

まず邦画は思い浮かばないですね。

 

アジアのスターと言えばジャッキーチェン!

きっとそうだそうに決まってる!

 

ということで、個人的に好きなジャッキーチェン作品を少し上げようと思います。

 

 

では、早速の第一位!

「ポリスストーリー」

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ジャッキーの作品の中ではもろベタだけど、やっぱりこれが1番面白いかな!

割とシリーズ化してて全部把握できてないんだけど、3までが本物のポリスストーリーだと思う!

そして3まではハズレなし!

全盛期と言っていいほどの動きのキレとアクションシーンは子供が見たら真似しちゃいますな。

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戦闘シーンも凄いんだから。

敵が強いのもまた面白いんだよね、ジャッキーの作品は。

もう70近いお爺ちゃんだから、最近の若い人は分からないかもしれないけど、ジャッキーの作品で何観たらいいかわかんなーいって人はまずコレですね。絶対。

 

 

続いて第二位!

「プロジェクトイーグル」

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これ意外とジャッキーの作品の中でも異色な方だと思う。

舞台がアラブの方なんですね。もう砂漠がメインみたいな。

でも、そこに行くまでにカーチェイスがあったり

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原住民が出てきたり、山から落ちたり色んなタイプのアクションシーンが盛り沢山。

今こうして文章に書いてるだけでもう一度観たくなってきた。もしかしたらこれが一位かな?と思うくらい好きですね。

味方が女ばかりってのも珍しい。

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極め付けは大型の扇風機に飛ばされるアクション。映画の最後にメイキングがあったけど、本当にやってたっぽいな。

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もう本当にどこから観ても面白い名作かもしれない。

 

 

そんで第三位

「ツインドラゴン」

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これもちょっとジャッキーの作品の中では変わってるかもね。

生き別れた双子の兄弟で、1人は裕福な家庭のおぼっちゃんピアニスト、もう1人はケンカばっかりしてる荒くれ者みたいな正反対の家庭で育った双子がひょんなことから再会するんですね。

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これを観るとジャッキーチェンて単純にお芝居も上手なんだなって思いましたね。

見た目は一緒でも2人のキャラクターの違いを上手に演じ分けてましたね、いやはや。

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てな感じで以上の3つがワタシのジャッキー入門編オススメ作品ですね。

こいつ分かってないなぁ「プロジェクトA」が入ってないじゃないかとか、「酔拳2」入れろよとか思う人もいるでしょうけど、ワタシん中ではこれがベストですね!

 

ジャッキーの偉大さはアクションシーンはもちろんのこと、そこにユーモアを交えたことがジャッキーチェンの偉業だと思いますね。

ただの真剣なアクション映画だったらここまでの大スターにはなってなかったんじゃないでしょうか。

 

お前に食わせるタンメンはねぇも生まれてなかったはず。

 

 

お家で楽しめる極上SF映画

東京に在住のワタシですが、ここ最近のコロナウイルスの激増具合に、もう何ヶ月も映画館に行っておりやせん。

 

映画館の運営も大変でしょう。

ミニシアターもポツポツと潰れていき、

ああ、自分が行ってなかったせいで潰れてしまった。

などと思った人も少なからずいるんじゃないでしょうか。

 

でも、疑問に思うのが果たして映画館はちゃんと感染対策できてるのか?

ずいぶん前は隣の席は一つ開けて座ってたりしてたけど、最後に行った時は普通に満席だったし、隣で飲み食いしてる人が咳き込んだりしたら、かなり嫌な気分になってましたね。

 

そんなこんなで、真面目に自粛を続けてるワタシですが、これでも以前は都内のミニシアターを巡っていたものです。懐かしや。

 

いつの間にか渋谷アップリンクは潰れ(理由はコロナ以外にもありそうだが)風の噂では阿佐ヶ谷ユジクも潰れ(これも似たような理由だとか)

ああ…ポレポレ東中野は大丈夫かな?ユーロスペース新宿武蔵野館はまだあるのか?下北沢トリウッドなんて虫の息じゃないのか。

などと、いらん心配をしてる今日この頃、ネットフリックスとアマゾンプライムだけがワタシに映画を提供してくれておりやす。

 

サブスクの良いところは勿論旧作見放題なところだったり、ネットフリックスオリジナルなんて、もはや普通の映画よりも予算やスケールが大きかったりと良作がとても多い気がします。

 

逆にワタシにとってあまり良くないところは、好きな旧作を何回も観てしまう。

今日は何か新しい作品を観てみるかと思いつつも、いつの間にか先月観た作品をまた観てしまう。

 

好きなものは何回観ても面白い!

 

ネットフリックスとかアマゾンプライムってけっこう入れ替わり立ち替わりで、観ようと思ったら無くなってたり、けっこうタイミングが難しいんですよね。

 

そんな中、安定して居続ける現代SFの最高峰、、

はい、そうです。「インターステラー

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これはね、もう何回観たかな。

169分やで。3時間近いのに観始めると意外とペロっと観終わってしまう。テンポの良さと、飽きさせない映像美。

 

ざっくり言うと、近未来の地球は食糧難や異常気象でもう住むのが困難になり、他の惑星に人類移住計画が立てられ、そこで元凄腕パイロットのマシューマコノヒーが選ばれ、子供の未来、人類の未来の為に宇宙へと旅立つんですね。

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な、なんてありきたりな筋書きだ。

どっかで聞いたことあるような内容だし、どうせアルマゲドン系でしょ(悪口ではない)と公開してから数年は興味が湧きませんでしたね。

アンハサウェイ使ってるところも何だかどこかミーハーな感じで興味を削いだ理由になる。

アンハサウェイは良い女優なんだけど。

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そんで、たまたま何かで監督がクリストファーノーランだったってことに気づき、もう、何でもっと早く観ないかなこのバカチンが!と自分を罵りやっと観た次第です。

監督が誰かも興味が湧かないくらい興味なかったですね。

ポスターやDVDの写真が安っぽく、アルマゲドン感が出てたことも一つの要因かも(悪口ではない)

 

いざ、観始めると、いやはややはりクリストファーノーランの世界観ですな。

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リアルとフィクションの間(ハザマ)をつく雰囲気。

そう、ノーラン監督は雰囲気作りがとても優れてると思いますね。世界観というのは言ってしまえば雰囲気だと思います。

 

そして観ていると、内容がとても哲学的で科学的で現実的。

とても頭の良い人が脚本作りに参加してるのであろう、地球の常識とはかけ離れた話が繰り広げられます。

 

アルマゲドンなんかだと、宇宙なのにバンバン爆発音聞こえたり、宇宙が無音という常識をエンタメ性でかき消してしまうリアリティに欠ける部分があります。

さっきからアルマゲドンをネタにしてますが、アルマゲドンアルマゲドンで面白い映画です。

ただ、インターステラーとは話の質も映像の質も回転寿司と回らない寿司くらいの差があります。

もっと言えばアルマゲドンは誰でも美味しく味わえるジャンクフード、インターステラーは少し舌のこえた人が通う有名店のようなものでしょうか。

 

これ以上語ってしまっても、アルマゲドンをネタにするかネタバレに近づきそうなので、これくらいにしようかと思いますが、百聞は一見にしかず。

169分と長尺ですが、この映画の素晴らしさは観れば分かります。

もし分からなかったって人がいれば、アルマゲドンをオススメします。

 

https://youtu.be/isoTSzwBMKE

 

トレインスポッティングの偉業

思うに映画にとってオープニングとエンディングってのは最も大事な要素じゃなかろうか。

大体の映画は当たり障りのないシーンから始まり徐々に盛り上がっていきエンディングに落ち着く。それがセオリーだ。

あまりにも退屈で長ったるいオープニングだとそれだけで集中力が切れてしまい、気付いたらスマホをいじってたなんてことはよくある事だろう。

かと言って、オープニングに力を入れすぎると余力がなくなり中だるみ、気付いたらスマホをいじってしまう。

エンディングも同じだ。

個人的な見解だが、終わりよければ全て良しとはよく言ったもので、いくらテンポよく進んでいてもエンディングが悪いと全て台無しになる。

逆も然りで、なんかあんま面白くないな、なんて思っていても後半からエンディングが素晴らしいと観終わった後に、何て面白い映画なんだ!って高評価をつけたくなる。

 

エンディングが良い映画は記憶に残る。

と思う。

 

まぁ、とにかく現代社会はいかにスマホをいじらせないように上手い構成の映画を作るかが大事ですな。

映画館では流石に上映中スマホいじる人は少ないが、エンディングが終わったと思ったらエンドロールで待ってましたとスマホをいじり出す輩がいる。

エンドロールの大切さもマナーも分からない愚か者だ。

 

 

オープニングとエンディングの大切さを少しだけ話したところで、ワタシが思う映画史上最もと言っていいくらいに、クールなオープニングの映画はやはり「トレインスポッティング」だろう。

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始まったかと思いきやいきなり「イギーポップ」の「Lust For Life」と同時に、主人公ユアンマクレガーの全力疾走が画面に飛び込んでくる。

もう、序盤からテンションMAX鼻血ブーの禁じ手。

 

な、なんてかっこいいんだ!

なにがかっこいいって、こんなにやりすぎなオープニングなのに、役者の誰もがやりすぎ感を出していないナチュラルな演技なのだ。

まさにこのイカれた若者達の日常を切り取っただけのような映像。

 

90年代、文字通り彗星の如く現れたこの映画は大ヒットし、様々なものに影響を与えていく。

 

こんなに下品で汚いのになんてかっこいいんだろう。

多くの人がそう思ったはずだ。

 

もう、この映画は一つのジャンルになったんじゃないだろうか。

この映画を模倣したような映画が沢山作られ、ことごとく失敗している。

それっぽいキャラクターにそれっぽい音楽で無駄にFワードを連呼し、まるで中学生が悪ノリしてるかのような見ていて恥ずかしくなるものばかり。まるで品がない。

 

そう、本家トレインスポッティングは下品なのになぜか品があるのだ。

スタイリッシュで洗練されている。

まずファッションが最高にかっこいい。

このコンバースアディダス

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ボロボロにくたびれてるけど、そこがまたいちいちかっこいい

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ジャケットの下にジャージなんて格好良すぎだろ

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この映画のファッションは現在でも影響力がある。新しいとか古いとか関係ないのだ。

スコットランドの薄暗い灰色の世界に何ともマッチする憎いファッションだ。

 

そして話のメインになるヘロイン

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何だか知らんがヘロインかっけーってなる。

助長してる訳じゃないが、ここまで開き直ってドラッグをかっこよく見せた映画はこの映画が最初だったんじゃないかな。

 

そんで、劇中流れる音楽がいちいちかっこよい。

音楽とファッションをここまでマッチさせた青春映画もそれまであったのだろうか。

 

そして99%はドロドロした内容なのに、最後の1%が異様に爽やかに終わる。

この時のアンダーワールドのボーンスリッピーがラストの爽やかなエンディングに妙にマッチしていて鳥肌ものだった。

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そう、やっぱり映画はラストだ。

このラストシーンが異様でなぜか記憶に残るのだ。

素晴らしい青春映画だ。

先にも言ったかもしれないが、この映画は1つのジャンルになった。

トレインスポッティングトレインスポッティングというジャンルを作った。これは偉業だ。

できれば20代前半までには観てほしい。

きっと何かしら影響を受けるだろう。

 

今更だけど少しネタバレしてるのは気にしないでほしい。

 

さぁ、コロナが明けたらスコットランドに行こう。

https://youtu.be/uOz5Qm2EHQE

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

終戦記念日に「野火」と「ゆきゆきて、神軍」

毎年この時期になればテレビやニュースで戦争の話題が持ち上がり、戦争の悲惨さを伝えているが、何というか少し被害者意識のように感じられて違和感を感じる。

 

原爆によって何の罪もない民間人が沢山亡くなったとか、未来ある若者が特攻隊になって散っていったとか、、、

それらは確かに事実でみんな戦争の被害者ではあるが、日本は戦争に負けただけであって、沢山迷惑をかけたことに変わりはないのだ。

他の国を侵略するために日本が始めた戦争なのに何を被害者面してるのかと少し恥ずかしくなるし、戦死者達を祭り上げて美談にしてる媒体には反吐が出る。

 

少しはドイツを見習え。

ナチスによってとんでもない数のユダヤ人が殺され、隣国を侵略してきた歴史を隠さずにむしろ過ちを認めて反省している。

過去にナチスが迷惑をかけたお詫びに難民受け入れを積極的に行ったりと国際社会に協力している。

 

そこにきて我が国日本は戦時中の話になると、貝のように口を閉ざしてしまう。

そう、戦争の話題はタブーなのだ。

右寄りでも、左寄りでも口にしてはいけない。

中立に立ってことなかれ主義を貫かねば世間様に後ろ指をさされるのだ。

戦争の話題を口にする時はできるだけ美談にしなければ揉み消されてしまう。

確実に中国や韓国に迷惑をかけてきたが、ナァナァのままなのだ。

 

さぁ、それでは日本の戦争映画はどうだろう。

ワタシが思うに大体のものが戦争を感動アクションもののファンタジーにし、美談として終わらせている。

戦争映画なのに顔色が良く肌が綺麗でメイクをして眉毛が整ってるイケメン俳優が起用されるような、役作りもクソもない舐めた戦争映画がほとんどだ。

そうじゃなきゃ企画が通らないんだろう。実に下らない。国を挙げて下らないのだ。

火垂るの墓」なんかは一度観たらお腹いっぱいになるほどのトラウマ映画だが、あれもやはり民間の被害者視点で日本兵の悪事はよく分からない。

 

そんな中、数年前に塚本晋也監督で制作された「野火」この映画を観て、こういう考えの人がちゃんといるんだと少し安心した。

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まずビジュアルが良い。

戦争という極限状態の兵隊をよく役作りできていると思う。

戦争映画の名作「プライベートライアン」と比べるのは酷だが、戦争映画というからには最低でもビジュアル的にはここまでやってほしい。

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所詮イケメン俳優にはこんな風に鼻水を垂らしながらの演技なんて事務所のNGが出てできないだろう。実に下らない。

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ここまで真摯に戦争に向き合った作品なのに、結局は出資者が集まらず自主制作になったと何かで見たが、それには心底呆れてしまった。

お金があればもっとクオリティーの高い作品にできたのか、はたまたお金が無いからこそ知恵を絞ってこういった素晴らしい作品ができたのか、それは比べることはできないが、、、

出資者が現れないということはやはりこの国は戦争を正直に話すことがタブーなのだろう。

 

内容的には戦闘シーンはほとんど無いが、レイテ島で完全に追い込まれ、満足な武器も食料も無く極限に追い込まれていく日本兵がやがては味方を殺し人肉を食うという蛮行に走る。

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えーー、そんなことしてたの?フィクションでしょ?って思う人もいるだろうが、そんな人には是非観てほしい「ゆきゆきて、神軍」というドキュメンタリー映画がある。

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この指が欠損している胡散臭いおっさん、奥崎謙三氏に密着したドキュメントだが、なんとこのおっさん、先に挙げた映画「野火」のような極限状態でニューギニアの激戦地から生き延びた人物なのだ。

彼は戦後、戦争を始めた責任を取れと昭和天皇を憎み極左となり、左翼活動に走っていく。

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一見、物腰は柔らかく落ち着いていて紳士的な人物に見える時があるが、根本的にイカれている人物で、殺人事件も起こしているし、何かあるとすぐに暴力に走る危険な人物なのだ。

戦争中も上官を殴り食糧を奪っていたとか。

 

そんな奥崎は戦後のある日、自分が所属していた部隊で上官が部下を射殺した事件があったことを知り、その部下の親族と上官の元に行き真相を暴き始める。

皆んな初めはしらを切るのだが、奥崎は得意の暴力で証言を引き出し、色んな上官の家を回って奔走するのだが、そこで判明した事実が、やはり味方を殺して食べていたという衝撃的内容だった。

そう、やっぱり「野火」にもあったような共食いは実在したのだ。

キレる奥崎、銃をもってかつての上官宅に押しかけ発砲。殺人未遂で捕まるという期待通りのことをやってくれるのだが、観終わった後に思うのが、果たしてこの奥崎、元からイカれていたのか、もしくは戦争が彼を狂人にしてしまったのか。

戦争の狂気をそのまま体現しているような奥崎謙三を是非この映画で観てほしい。

この奥崎については後の映画があるが、それはまたその内お話したい。

 

どこの国も自国をよく描きたがっているのは分かるが、戦争映画だけは事実であってリアルでなくてはいけない。

そこには一切の美談なんて必要なく、一度観たらトラウマになって二度と観たくなくなるような作品を作るべきだと思うし、それが戦争の悲惨さを伝えていくことではなかろうか。

モンロー派? ヘプバーン派?

「伝説のセックスシンボル」「銀幕の妖精」など現代では絶対に使われないような浮世離れした肩書き?を持つ伝説の女優達がいました。

そう、マリリンモンローとオードリーヘプバーンです。

まあ、グレースケリーとかリタヘイワースとかね、綺麗で素晴らしい女優は沢山いるんだけど、今回は知名度的にも、モンローとヘプバーンでしょうということで。

 

映画は観てないけど、この2人は知ってるよって人はけっこういるはず。

ロック聞かないけどエルビスなら知ってるぜ、もみ上げの人でしょ?みたいな。

 

映画好きでも、オードリーヘプバーンの映画は観たことあるけど、マリリンモンローは観たことないなぁとか、その逆もしかりで。

個人的な肌感では、オードリーヘプバーンの作品観たことあるけど、マリリンモンローのは観たことないって人の方が割合が多い気がしますね。

ええ、ワタシも昔はそうだった。

 

そこでそんな人のために、少しだけマリリンひいきで2人の魅力を語っちゃったりなんかして。

 

まあ、まずヘプバーンなんだけど、普通に生活してたらテレビやらCMやらネットやらで目に入ることは年に何回かあるんじゃないすかね。

 

初めて見た時はテレビか何かで流れてた「ローマの休日」をちらっと見て、こんなに綺麗な人が実在したのかと衝撃を受けた記憶あり(髪切ったシーンね)

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そんで映画観たけど普通に面白いんですよ。

ヘプバーンが可愛いの抜きでも普通に作品として面白いから、ヘプバーン入門はこれだけ観とけばいいってくらい。

他にも代表作はあるけど、個人的におすすめは「シャレード」かな。

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ちょっと歳とったヘプバーン。

ずいぶん前に観たからはっきり言ってあんま覚えてないんだけど、これも普通に作品として割と評価されてる。

おお、なかなか上質なミステリーじゃないか。なんて思った記憶あり。

余力がある人は「ティファニーで朝食を」とかキュートなヘプバーンを楽しめばいい。

ただ、あの辺は作品としてはあまり楽しめなかったかな、個人的には。

まあ、でも銀幕の妖精の呼び名に相応しい素晴らしい女優ですね。

 

で、それに引けを取らないけど、ヘプバーンほど万人受けしないのがマリリンモンローなんですよね。

オードリーヘプバーンは綺麗で清楚なんだけど、マリリンモンローは美人でエロい。

恐らくこの辺りのキャラクターの違いからヘプバーンの方が少し知名度的に上回ってるんじゃないのかなと。

実家に2人連れて行ったとしたら、恐らくどこの家庭もヘプバーンを嫁にもらいたいと思うはず。

 

マリリンモンローって言って思いつくのが、胸がでかく、金髪に真っ赤な口紅とうっとりした瞳で微笑んでる顔が浮かんでくる。

ただね、それもあくまでイメージというか、実際に動いてるモンローを見たら印象変わりますよ。

 

そんなモンロー初心者におすすめしたいのが

お熱いのがお好き

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この作品は割と晩年の方で、本人も情緒不安定で大変だったらしいけど、全然そんなのが感じられない代表作ですね。

まず声が可愛い。

あのセクシーな顔とは少しギャップのある可愛いくて優しい声。これがまず意外でしたね。

この作品を観た時も、こんなに可愛い人が実在したのかと衝撃を受けた記憶あり。これ惚れない男おらんやろって。

これは作品的にも面白いからおすすめですね。

 

そんで次は「7年目の浮気」

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映画知らなくてもこのシーンは知ってる人多いはず。これも軽快なコメディでキュートなマリリンが楽しめますね。

そう、マリリンはコメディが素晴らしいんですよ。

「帰らざる河」とか本格的な演技してる作品もあるけど、やっぱりコメディが上手だなと。

美人で可愛くて歌も上手い。これ時代がちょっと違ってアイドルやってたら凄かったかもしれないですね。

 

現代も綺麗な女優は沢山いるけど、容姿と個性を合わせ持ってる人ってのは昔の方が多かった気がしますな。

 

とりあえず、モンロー可愛いでホンマに。