お家で楽しめる極上SF映画
東京に在住のワタシですが、ここ最近のコロナウイルスの激増具合に、もう何ヶ月も映画館に行っておりやせん。
映画館の運営も大変でしょう。
ミニシアターもポツポツと潰れていき、
ああ、自分が行ってなかったせいで潰れてしまった。
などと思った人も少なからずいるんじゃないでしょうか。
でも、疑問に思うのが果たして映画館はちゃんと感染対策できてるのか?
ずいぶん前は隣の席は一つ開けて座ってたりしてたけど、最後に行った時は普通に満席だったし、隣で飲み食いしてる人が咳き込んだりしたら、かなり嫌な気分になってましたね。
そんなこんなで、真面目に自粛を続けてるワタシですが、これでも以前は都内のミニシアターを巡っていたものです。懐かしや。
いつの間にか渋谷アップリンクは潰れ(理由はコロナ以外にもありそうだが)風の噂では阿佐ヶ谷ユジクも潰れ(これも似たような理由だとか)
ああ…ポレポレ東中野は大丈夫かな?ユーロスペースや新宿武蔵野館はまだあるのか?下北沢トリウッドなんて虫の息じゃないのか。
などと、いらん心配をしてる今日この頃、ネットフリックスとアマゾンプライムだけがワタシに映画を提供してくれておりやす。
サブスクの良いところは勿論旧作見放題なところだったり、ネットフリックスオリジナルなんて、もはや普通の映画よりも予算やスケールが大きかったりと良作がとても多い気がします。
逆にワタシにとってあまり良くないところは、好きな旧作を何回も観てしまう。
今日は何か新しい作品を観てみるかと思いつつも、いつの間にか先月観た作品をまた観てしまう。
好きなものは何回観ても面白い!
ネットフリックスとかアマゾンプライムってけっこう入れ替わり立ち替わりで、観ようと思ったら無くなってたり、けっこうタイミングが難しいんですよね。
そんな中、安定して居続ける現代SFの最高峰、、
はい、そうです。「インターステラー」
これはね、もう何回観たかな。
169分やで。3時間近いのに観始めると意外とペロっと観終わってしまう。テンポの良さと、飽きさせない映像美。
ざっくり言うと、近未来の地球は食糧難や異常気象でもう住むのが困難になり、他の惑星に人類移住計画が立てられ、そこで元凄腕パイロットのマシューマコノヒーが選ばれ、子供の未来、人類の未来の為に宇宙へと旅立つんですね。
な、なんてありきたりな筋書きだ。
どっかで聞いたことあるような内容だし、どうせアルマゲドン系でしょ(悪口ではない)と公開してから数年は興味が湧きませんでしたね。
アンハサウェイ使ってるところも何だかどこかミーハーな感じで興味を削いだ理由になる。
アンハサウェイは良い女優なんだけど。
そんで、たまたま何かで監督がクリストファーノーランだったってことに気づき、もう、何でもっと早く観ないかなこのバカチンが!と自分を罵りやっと観た次第です。
監督が誰かも興味が湧かないくらい興味なかったですね。
ポスターやDVDの写真が安っぽく、アルマゲドン感が出てたことも一つの要因かも(悪口ではない)
いざ、観始めると、いやはややはりクリストファーノーランの世界観ですな。
リアルとフィクションの間(ハザマ)をつく雰囲気。
そう、ノーラン監督は雰囲気作りがとても優れてると思いますね。世界観というのは言ってしまえば雰囲気だと思います。
そして観ていると、内容がとても哲学的で科学的で現実的。
とても頭の良い人が脚本作りに参加してるのであろう、地球の常識とはかけ離れた話が繰り広げられます。
アルマゲドンなんかだと、宇宙なのにバンバン爆発音聞こえたり、宇宙が無音という常識をエンタメ性でかき消してしまうリアリティに欠ける部分があります。
さっきからアルマゲドンをネタにしてますが、アルマゲドンはアルマゲドンで面白い映画です。
ただ、インターステラーとは話の質も映像の質も回転寿司と回らない寿司くらいの差があります。
もっと言えばアルマゲドンは誰でも美味しく味わえるジャンクフード、インターステラーは少し舌のこえた人が通う有名店のようなものでしょうか。
これ以上語ってしまっても、アルマゲドンをネタにするかネタバレに近づきそうなので、これくらいにしようかと思いますが、百聞は一見にしかず。
169分と長尺ですが、この映画の素晴らしさは観れば分かります。
もし分からなかったって人がいれば、アルマゲドンをオススメします。