cinemaroomのブログ

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【DUNE(デューン)砂の惑星】遂に公開

さあ、DUNEが遂に公開です!

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あのデヴィッドリンチですら大失敗した大作(理由は色々あるんでしょうが)

 

今回、監督はドゥニヴィルヌーヴなので期待は大です。彼ならきっとやってくれると思います。

既にドゥニ独特のあの重苦しいBGMが聞こえてくるようです。

 

 

と、まあ知った様なこと言ってますが、実は前作のDUNEは観てないんですよね。すみません。

 

原作も読んだことないんでストーリーが分かんないし。

 

ぶっちゃけ言うと、ワタシはSFやファンタジーものがあまり好みではないんですよね。ものにもよるけど。

 

と、元も子もないこと言ってるけど、じゃあ、お前なんでブログで語るねん。て思うでしょう?

 

 

ワタシぁ、DUNEについては何も知らないが、このドキュメンタリーが大好きなんですよ。

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ホドロフスキーのDUNE

 

ホドロフスキーと言えば、泣く子も黙る奇才。

奇才とはホドロフスキーの為にあるような言葉じゃないでしょうか。

 

ホドロフスキーを知らない人はとりあえず代表作のエルトポやホーリーマウンテン、サンタサングレあたりを観てみるといいでしょう。

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個人的には観終わった後に残った感情としては、あ、あれは何だったんだろう??

と、とても理解できたものでは無かったですね。

 

物凄い情報量とエネルギーに圧倒され、ストーリーが難しく中々頭に入ってこない内に、画面の中では宗教画の中の様な事が実際に行われていたり、風邪をひいた時に見る不思議な夢のような世界観がありますね。

 

ホドロフスキーは映画監督ですが、岡本太郎とかと同じような芸術家と言った方がしっくりきます。

 

ホドロフスキーの作品を理解したつもりになって語ってる人をワタシは絶対に信用しません。

そんな人は自分は嘘つきですと言ってるのと同じだと思います。

 

 

話をDUNEに戻すと、SF小説の金字塔でありながらそのあまりにも壮大なストーリーに実写化は不可能だと言われていた超大作のDUNEを、最初に撮ろうとしたのはホドロフスキーだったんですね。

 

しかもそのキャストが凄い!

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ミックジャガー


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ダリ


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オーソンウェルズ

 

などなど、思いついてもしないようなイカれたキャスティング。まるで子供のワガママ。

この3人のギャラだけで映画何本撮れるんですか?って話ですわ。

 

そしてこのホドロフスキーのDUNEの凄いところはコンテですね。

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当時、資金集めの為に制作会社に何冊か配られたそうですが、今となってはこのコンテが現代のSFの基になってます。

スターウォーズなんかもこのコンテの影響を受けてるし、よくSFものにあるロボットからの目線なんかも元祖はこのコンテだそうです。

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ターミネーターのこんな感じとか。

 

と、コンテまで完成していたのに、制作が途中で打ち切られてしまいました。

理由はよく分かりませんが、ハリウッドが途中でビビってしまったとかだそうですが、ホドロフスキーのDUNEは未完の大作として後の映画に多大なる影響を与えていきます。

 

 

あれから何十年も経ち、遂に現代の技術と素晴らしい監督でDUNEが公開されますが、やっぱり観たかったホドロフスキーのDUNE。

 

ドゥニのDUNEにも期待しつつ、またこのドキュメンタリーでおさらいでもしておこうか。

 

ちなみにホドロフスキー、もう90過ぎのおじいちゃんですが、まだまだ現役です!

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